消え物語り

49歳でちょい早(ハヤ)リタイア

ちょい早リタイアを決断した理由(3)

早期退職の募集期間は1ヶ月。この期間にウダウダ悩んで、追い風のごとく円形脱毛症にもなりました。でも、まだ辞める勇気がありませんでした。一つ目はいま勤めている会社を辞めたら二度と同じような条件・環境で収入を得ることができない現実、つまり「手放すのがもったいない」ですね。二つ目は本当に少ない予算で一生暮らして行けるのかと言う不安。もし生活費を補填したくなったら安い時給で気楽に働けばいいじゃんと、リタイアしてしまえばいいと思うのです。しかし我ながら悲しい性格で、わたしは本意でなくても割りに合わなくても頑張ってしまい、それによりストレスが溜まりがち。なので今より安い時給で働くくらいならいまの会社で定年まで働き続けて少しでも資産を増やしたほうが身のため、でもそうなったところでストレスが溜まり働くのが辛くなりリタイアしたくなる、つまり堂々巡りです。

cameda2015.hatenablog.com

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そんなときに、歯の詰め物が取れてしまい急遽歯医者さんへ行きました。久々の診察なのでレントゲンを撮り、隠れ虫歯もまとめて治療してもらうことになりました。ホントに急に診察をしてもらったので身支度に配慮せず毎日付けっ放しで肌の一部と思い込んでいたピアスをしたままレントゲンをしようとしたところ貴金属なので外すよう指示を受けまして取り外して手持ちのティッシュに包んでバッグの中へ。帰宅後、バッグの中にはくしゃっとしたティッシュがあったのでそのままゴミ箱へ。それがピアスだったのを思い出したのは晩御飯とお風呂が終わった夜でした。晩御飯の準備をしたときに出たゴミをすぐにマンションのゴミ置き場に捨ててしまったので3時間以上経過していました。

そのピアスはすごく小さな一粒ダイヤにポスト部分がプラチナでできていますが、3年前によくある貴金属チェーン店で買った23000円くらいのモノです。ピアスホールが塞がれないようにアレルギーが発生しにくい金属で付けっ放しにするために購入したので、ここで紛失してもわたし的にはモトは取れたし、また買い直せばいいと言う温度感です。ただ、紛失しなければこの先も買い換えずにずっと身につけているモノでもあります。

そこでわたしは自分に賭けをしました。今からマンションのゴミ置き場に行き、自分が捨てたゴミ袋を見つけて、中身を漁って小さなピアスを見つけることができればリタイアして良い。見つからなくて買い直すなら定年まで働く。

結果、自分が捨てたゴミ袋はすぐに見つかったもの、中からピアスは見つからず(と言うか自分のゴミでも袋の中を漁るのは気分が滅入り)諦めて帰宅。でも、自分に課したルールとは言えこのままでは定年まで働くことになる、それはやっぱりイヤ。と言うことでもう一度ゴミ置き場で自分のゴミを漁り無事にピアスを見つけました。わたしは23000円を無駄にしない根性を身につけたのだ、これでリタイアしても浪費せずに暮らせるはず、よし、仕事やめよう。

なんとも単純なキッカケでしたが、やっと自分で自分の背中を押すことができました。