消え物語り

49歳でちょい早(ハヤ)リタイア

ちょい早リタイアラーに似合う腕時計

働いていたときは仕事用iPhoneと仕事用ipadと個人用iPhoneと個人用ipadと個人用PCとしてMacBook Airを使い、イヤホンもair podsを使っていましたので、その流れでapple watchも検討しました。利用用途はスケジュール管理、メールチェック、通話、歩数カウントなど運動管理が腕時計でできること。働いていた時は電話やメールの連絡が入ることが多かったので、もうiPhoneを手に持つことすら面倒になっていました。加えてデスクワークで運動不足なので体調記録の助けになるなら持っていて損はないと思っていました。なのに買わなかった理由は充電が必須なことと、もしこの多機能な時計を買ってしまったら、ちょい早リタイアから遠ざかってしまうというのではという予感があったから。

そうしているうちに無事にちょい早リタイアしましたら、やはり連絡要件はパタリとなくなり、スケジュールも空っぽ、高機能腕時計は不要でした。健康管理面では有用かと思いきや、毎日犬の散歩ではあても無く歩いて1万歩、ジムにて何かしら30分程度の運動、ジムに設置された血圧計での定期計測と、働いていた頃よりよっぽど管理しやすい状況です。

結局、腕時計はおおよその時間の確認と、手首を少しだけ華やかにするだけの用途となりました。30歳の記念に買った【R】の自動巻を5年に1回程度オーバーホールして使い続けています。手首を見るたびに、自分の衰えた肌と、充電せずとも動き続ける針と、ささやかな王冠のマークが、いまの穏やかな自分の暮らしを表しているようでとても気に入っています。